【関西】教員免許状更新講習「知っておきたい!地図の作り方と使い方,ハザードマップの作り方まで」の開催報告

日時 2021年7月30日(金)
場所 兵庫教育大学 加東キャンパス
主催 国立大学法人 兵庫教育大学
共催 公益社団法人 土木学会関西支部
対象者 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員22名
講師
(敬称略)
鍋島 康之(明石工業高等専学校教授)
清水 乙彦(国土地理院近畿地方測量部次長)

【講習時間割】

09:30~09:35 オリエンテーション
09:35~10:35 講義1 地図の作り方
10:45~11:45 講義2 国土地理院HP地理院地図の使い方
12:40~13:40 演習 国土地理院HP地理院地図の操作
13:45~15:05 講義3 地図の使い方
15:15~16:15 実習 立体地図作成、歩測、実体視
16:30~17:10 試験
17:10~17:15 事後アンケート

【講義・演習・実習】

 2017年度から兵庫教育大学との共催で「地図」についての教員免許状更新講習を実施しています。講習の内容は社会の授業で馴染み深い「地図」の作り方から使い方です。

 午前中は国土地理院 清水様に地図の基本的な内容について講義をしてもらいました。普段、学校の授業で使用している地図がどの様にして作られているのかについて、説明をしてもらいました。地図を作成する際にはいくつかの約束事があり、方位の表し方、緯度・経度、縮尺や地図記号について講義を受けました。また、最新の技術を用いた地図の作製法についても説明があり、衛星などを使った地図の作成方法に受講生は驚いていました。今年度は受講生が22名であったため、インターネットを使った講習もスムーズに実施でき、国土地理院のホームページに掲載されている「地理院WEB地図」の概要や使用法について講義を受け、その後、WEB地図を実際にパソコンで操作し、WEB地図を使ったハザードマップの利用法について演習を行いました。その後、明石工業高等専門学校 鍋島先生は二次元の地図から、いかに三次元の地形をイメージするか、そのための教材として立体地図や実体視について説明がありました。また、「一般地図」と「主題図」の違いについて説明を受け、主題図のなかでも学校に関係のある地域の「防災マップ」づくりについて明石工業高等専門学校 鍋島先生から作成事例をもとに講義を受けました。

 実習では、講義で紹介したプラスチックのフタを重ねた富士山の立体地図を作成しました。他にも2つの画像を使って地形を立体的に見る実体視の訓練や、歩測で距離を測定しました。どの実習内容も実際の授業でそのまま使用可能な内容を受講生に体験してもらいました。色々な授業で使ってもらいたいと思います。

 最後に、本日の講習内容に関する試験に解答し、事後アンケートを実施した後、解散しました。

【アンケート結果】

クリックするとアンケート結果をご覧いただけます。

2021年度 教員免許状更新講習 (地図、2021/07/30) アンケート集計結果