【関西】2022年度小中高生対象見学会「地下に駅をつくる工事を見てみよう!」の開催報告
土木学会関西支部企画・広報幹事会では、2022年度の小中高生対象見学会を「地下に駅をつくる工事を見てみよう!」と題して、西日本旅客鉄道株式会社、大鉄工業・清水建設特定建設工事共同企業体(以下 大鉄・清水JV)、大林組・淺沼組特定建設工事共同企業体(以下 大林・浅沼JV)のご協力を得て、東海道線支線地下化・新駅設置工事の現場見学会を開催いたしました。今年度は3年ぶりの現地開催となりました。
大阪駅北地区のうめきたエリアでは、周辺地域との一体的なまちづくりが進められています。その西側を縦断している東海道線支線の梅田信号場(旧梅田貨物駅)では、まちづくりと一体となって約1.7キロメートルの地下化工事が計画されています。地下化により、踏切の除却および交差道路の安全性向上が図られます。あわせて、大阪駅に近接して新駅を設置することで、関西国際空港へのアクセスおよび広域ネットワークの強化に大きく貢献することが期待されています。
今回の見学会では、会議室でプロジェクトや工事内容の説明を行い、現地では未完成の状態のプラットホームや線路階の見学を実施しました。線路では軌道測定体験を、見学会の終盤にはクイズ大会を実施し、鉄道工事やうめきたの土地の特徴などについて楽しみながら、理解を深めていただきました。
開催報告 | 参加者アンケート結果 |
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現場見学
完成後には非常階段として利用される階段から入場いただき、JR大阪駅と連結予定の通路の見学を実施しました。現場で実際に使用されているミニクレーンに乗って写真撮影を実施し、日ごろ乗ることのできない重機での撮影にお子様たちも喜ばれている様子でした。改札が設置される予定の場所の説明や案内板の掲示など、新駅開業後をイメージしながら見学していただくことができました。
プラットホーム階の見学では、ホームが完成するまでの工事の説明がありプラットホームを自由に見学いただきました。大鉄・清水JV作成の駅名板を模した看板の前では多くの参加者が記念撮影をされていました。
線路階の見学では、軌道測定体験(下述)と撮影会を実施しました。実際に線路に触ってみたり近くで線路を見学することで、高速で走行する車両がどのように支えられているのか学ぶことができました。
見学会の終盤には、「ひみつの部屋」と称した完成後には一般の方が立ち入ることができない設備室にて、鉄道工事やうめきたの土地についてのクイズ大会を行いました。説明などにも問題の解答に繋がるワードを散りばめておりましたが、皆さま熱心に見学していただいていたこともあり、高い正答率でスタッフも驚かされました。予想外の答えにはどよめく場面もあり大変盛り上がりました。
軌道測定体験
完成後は立ち入ることができなくなる線路階で軌道測定体験を実施しました。実際に使用されている測定器で線路の中に入って測定するということで参加したお子様は興味津々で取り組まれていました。軌道をミリ単位で管理されていることなどご説明いただき、鉄道工事の正確さを学ぶことができました。また、軌道測定体験と並行して写真撮影の時間を設けることでお子様や家族での写真を撮影いただき、お子様はもちろんのこと親御さんたちも満足されている様子でした。
ご参加の皆さまへ
この度は、小中高生対象見学会 「地下に駅をつくる工事を見てみよう!」にご参加いただきありがとうございました。皆さまのご協力により、無事に見学会を終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。
土木学会では、今回のような見学会を年に2回程度(小中高生対象、インフラツーリズム)企画しております。また、皆さまにご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。
ご参加いただきありがとうございました!
見学先関係者の皆さま
今回の小中高生対象見学会 「地下に駅をつくる工事を見てみよう!」の開催にあたり、西日本旅客鉄道株式会社、大鉄・清水JV、大林・浅沼JVの皆様には、事前に小中学生にもわかりやすい資料や、見学会のために安全対策をしていただくなど多大なご配慮をいただき、見学会の準備から当日の案内まで多大なるご協力をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
参加の皆さんからは、「楽しかった」「また参加したい」等、多くの感想をいただいております。今後とも土木学会の活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。