台湾土木遺産視察ツアー「烏山頭・阿里山・日月潭・台北(故宮博物館、台湾大学)コース」の開催報告
今回の参加者は、19人で土木関係者16人、一般3人で、全体の7割が初めて台湾を訪れた。烏山頭ダム施設見学では、土木学会台湾分会長の柯武德氏、嘉南農田水利会から4人が同行して説明をおこなった。烏山頭ダム施設は、八田與一による設計と施工監理による当時のアジア最大のダムで、灌漑により嘉南平野を一大穀倉地帯に変貌させる貢献が評価されていることを解説した。また、台湾電力日月潭水力発電所視察では、同発電所の担当課長から、1918年当時の台湾総督だった明石元二郎の命により途中計画中断しながらも、松木幹一郎(愛媛県西条市出身1872~1939)、山形要介、国弘長重、堀見末子らが関わりダム湖と発電所が竣工したことなど説明の後、同施設を見学した。