2020年1月、国際地質科学連合によって、千葉県市原市田淵地区の養老川沿いに露出する約77万年前の地磁気逆転地層が、前期更新世と中期更新世の境界を定める「国際境界模式層断面とポイント(GSSP)」として承認され、中期更新世(77.4万年前〜12.9万年前)にあたる地質年代が「チバニアン」と名付けられました。地質年代に対して日本の地名にちなんだ名前が付けられた初めての事例です。
通常、土木構造物を建設する際には、周辺の地質調査が行われ、その地質に適した工法が選択され、構造物が建設されています。そのため、多くの土木技術者は日常的に足元に広がる地盤に触れ、構造物の建設を行っていることになります。そうした中で、地球の歴史の重要な転機点を示す地層が日本に存在したことは非常に興味深いことです。
そこで今回は、茨城大学の岡田誠先生を講師にお迎えし、講師が研究されてこられた「チバニアン」について、ご講演いただきます。奮ってご参加ください。