一線を引いた土木技術者が奉仕として土木事業に貢献するにも、現役時に組織として活動しており、また土木事業は多岐の技術・分野の総合で成り立つことから、個人での奉仕では限界がある。そこでCVV(Civil Veterans & Volunteers)として組織化し、多様な土木技術者・他分野の退職者が知恵を出し合って社会貢献することを目指し約20年前から活動している。ただこのような活動が土木分野で成果を挙げた例は無く、具体的な社会貢献につなげることを主眼に模索している。特にここ数年、団塊の世代が退職し、土木分野でも技術継承が課題になっている一方、若手技術者の減少から学会活動を支える幹事団への支援も必要となりつつある。そのため、「技術継承」、「市民への土木広報」をキーワードとして平成28年度共同研究グループ活動を行った。 本ワークショップでは平成28年度の活動成果として、大阪市内の橋を巡る市民向けの見学会開催や市民に分かりやすく大阪の橋を紹介する広報資料作成を目指した活動内容として、「浪速の名橋50選」の改訂作業内容を紹介する。また、若手技術者への技術継承を目指し取り組んでいる自治体支援活動などを報告する。
下水道管きょの老朽化が急速に進んでおり、老朽管きょの耐震性確保が重要課題になっています。日本下水道協会では、東日本大震災を契機として、「下水道施設耐震対策指針と解説」と「下水道施設耐震計算例(管路施設編)」を2014年、2015年にそれぞれ改訂しましたが、これらは、問題のある応答変位法に基づくため、実際とは異なる管きょの地震時挙動(土圧と変形)を予測すること、健全な管きょのみを扱い、老朽化して強度が低下した管きょや更生した管きょを対象としていないことなどに課題を残しています。 土木学会関西支部共同研究グループ「老朽化、および更生した下水道管きょの耐震設計法に関する研究」では、大阪市を対象に現状や抱えている問題点、課題解決の方向性を議論し、産官学が共同して老朽管きょ対策、とりわけ耐震化対策の課題解決のための調査研究活動を進めて参りました。平成27年度には、応答変位法に代わる「弾性FEMに基づく耐震設計法」を開発し、剛性の大きなRC管とたわみ性に富むFRPM管について現行耐震設計法との比較を行い、両者の予測が異なることを報告しました。平成28年度は、健全なボックスカルバートとシールドセグメントの地震時挙動予測、老朽化したRC管およびこれを更生した管きょの地震時挙動予測、地盤の変位と不均一性が管きょの地震時挙動に及ぼす影響把握に取り組みましたので、下記の要領にてワークショップを開催し、研究成果として報告します。多数のご参加を頂きますようご案内申し上げます。
ぶら・土木は「つながる、伝える、育てる、育つ」をキーワードに、若手土木技術者の交流と技術力の向上を目的とした関西支部のブランチ活動です。 16回目にあたる今回は写真家(建設部門)の大村拓也氏をお迎えし、身近に潜んでいる土木を写真に収める技術を学びます。
土木学会関西支部は2017年に創立90周年を迎えます。創立90周年記念式典・祝賀会を行います。 詳しい内容・申込方法は土木学会関西支部ホームページ(http://www.jsce-kansai.net/)をご覧ください。 [2017年12月14日《式典》14:00~17:00《祝賀会》17:10~19:00][参加費:祝賀会のみ3000円が必要][定員:200名(先着順)][式典・祝賀会とも、事前の参加申し込みが必要]
土木学会関西支部は、平成29年度に創立90周年を迎えます。 90周年記念行事の一環として、フォトコンテストを開催いたします。 土木学会関西支部管内の「土木遺産のある風景」を写真に切り取ってください。 写真に、土木遺産名・その風景を選んだ理由(150文字以内)を添えてご応募ください。 ※ 概ね3年以内に撮影された、未発表・未応募のオリジナル作品に限ります。 ※ 人物の特定できる写真のご応募は受け付けかねます。 詳しい募集要項・応募は土木学会関西支部ホームページ(http://www.jsce-kansai.net/)をご覧ください。 [対象:土木学会関西支部管内(福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)に在住/在勤/在学している方][参加費:無料][1人5点まで応募可。1点につき10MB以内、ファイル形式はJPEG]
今日、高度成長期に整備した多くの社会資本が高齢化しており、今後老朽化の加速度的な進行が予測されています。一方、我が国は地震のみならずゲリラ豪雨による洪水など様々な災害のリスクを抱えており、近年は益々その問題が深刻になりつつあります。そのため、維持管理に精通した人材の育成と確保は喫緊の課題となっています。 土木学会関西支部では主に道路分野と河川分野における専門家を講師に迎え、インフラのメンテナンスを担当する技術者・管理者等を対象に、講義やフィールドワークを交えた講習会を開催いたします。なお、受講者に対して受講終了後に、修了証の交付を行います。詳しい内容・申込方法等は土木学会関西支部ホームページ(http://www.jsce-kansai.net/)をご覧ください。[2017年11月6日~11月9日、11月13日][対象:土木技術者][参加費:土木学会個人会員or土木学会関西支部賛助会員団体所属者25000円、それ以外40000円][定員:各コース15名程度(先着順)]
土木学会関西支部では、土木をよりご理解していただくために、普段見ることのできない土木の現場見学会を毎年開催しています。 本年は、高速道路の建設が進む中国横断道姫路鳥取線のトンネルと中国道の老朽化した鉄筋コンクリート床版を、より耐久性の高い床版へ架け替える工事(※)の現場を見学します(現在、NEXCO西日本が管理する高速道路のうち約4割が供用から30年を超えており、老朽化や劣化が顕著になってきています。そうした中で、高速道路の健全性を永続的に確保し、高速道路ネットワークの機能を将来にわたり維持していくには、抜本的な対策が必要です。床版架け替え工事は、その大きな柱となる『高速道路リニューアルプロジェクト』の一つとして実施しています。) 詳しい内容・申込方法等は、土木学会関西支部ホームページ(http://www.jsce-kansai.net/)をご覧ください。 [対象:中学生以上(中学生は保護者の同伴要][参加費:無料][定員:60名(応募多数の場合は抽選)]
お買いもの、お食事、そして仕事帰りの一杯、いつもおなじみの地下街。都心に来れば、当たり前のようにあって、自然にできたような街と同じようにお世話になっています。でも、その地下街がどのようにできたのか、あなたはご存知ですか? 地下街の建設、管理をされてきたエキスパートが、地下街のいろいろな秘密を紹介します! 詳しい内容等は、土木学会関西支部ホームページ(http://www.jsce-kansai.net/)をご覧ください。
[2017年8月23日18:30~20:00][参加費:無料][定員:20名(先着順)][会場は改装工事中のため、ヘルメットの着用をお願いする予定です]
ぶら・土木は「つながる、伝える、育てる、育つ」をキーワードに、若手土木技術者の交流と技術力の向上を目的とした関西支部のブランチ活動です。19回目にあたる今回は、全国で導入が進む i-Construction をテーマに、最新の動向等に関する講習と実機の試乗体験等を行います。 詳しい内容・申込方法等は、土木学会関西支部ホームページ(http://www.jsce-kansai.net/)をご覧ください。 [2017年9月8日13:30~18:30][対象:土木に興味のある40歳以下の方(土木学会会員以外の方も歓迎)][参加費:無料][定員:30名]
公益社団法人土木学会関西支部では,関係各位からの強い要望によりまして『コンクリート構造の設計・施工・維持管理の基本』と題するマニュアルを刊行しております.2012年ならびに2013年のコンクリート標準示方書改訂を受け,2014年に内容の見直しを行いました. 本書は,設計編,施工編および維持管理編で構成されています.設計編では,性能設計を行うために必要な限界状態設計法の基本をわかりやすく説明しています.また,施工編では,新材料や新工法について配慮した内容とするとともに,性能照査型の施工について説明しています.維持管理編では,構造物の維持管理の基本や重要な事項,さらにプレストレストコンクリート構造物の維持管理の基本について記述しています. 信頼性の高いコンクリート構造物の建設と供用には,設計,施工,維持管理の全てに関する基本知識がきわめて重要です.このテキストに基づいて,コンクリート構造の設計,施工,維持管理に携わる若手技術者,現場実務者の皆様を対象としたわかりやすい内容で,"設計・施工・維持管理に関する研修会"を開催いたします.性能照査に基づいてコンクリート構造物の設計,施工,維持管理を行う技術者は,これら全ての基礎知識を身につけていることが望まれますので,両日ともに受講されることを強く推奨します.また,若手技術者の研修としても資するところ多大と思われます.奮ってご参加くださいますよう,ご案内いたします.