概要:
都市景観は一般に、視覚を中心に把握されます。しかし、ランドスケープにとって、常にその重要な本質を担って いるのが「音の風景(サウンドスケープ)」です。「音風景を手掛かりとした都市環境の把握」には、都市景観の一 要素としての音に注意を喚起をすることのみならず、「聴覚」を手がかりに五感さらには全身感覚によって景観をとら えることの大切さを説くこと、さらには「土地の記憶を発掘・発信・発信する」等の意味や意義があります。
視覚が本来の機能を発揮しにくい地下空間において、どのような音風景の現場が展開しているのでしょうか?
今回のセミナーでは、国内外のフィールドワークから、環境文化的に興味深い事例を紹介すると共に、地下空間の音風景をテーマにしたいくつかのデザイン活動事例を解説・考察・提案します。